
バルクオムへの入社のきっかけは? お互いどんな印象を持っている?
谷口お互いの入社のきっかけなどから始めましょうか。
私はバルクオムの話を聞いた時、プロダクトとマーケット双方に興味を持ちました。
具体的に言うと、男性化粧品市場がさらに伸びる兆しがある中で、まだ第一想起をとっているような男性をターゲットとしたコスメブランドが当時私が知る限りは無く、その中でバルクオムのプロダクトならばこれからNo.1として先行者になれる可能性があると考えた点がポイントですね。また、自分自身としても過去コンサルなど役務を提供する事業に多く従事してきたので、単純にポテンシャルのあるプロダクトビジネスに惹かれたというのはあります。
清自分は業界に限らず「グローバル」の軸でキャリアを重ねてきていたので、次の環境として自分のこれまで培った価値を最大化できる場所があれば、と思っていた時にバルクオムの話をもらいました。
話をもらった時は、実はバルクオムのことを全く知らなかったんですよ。最初メディアとかテック系の会社かと思っていました(笑)。
まずは話を聞いてみようと思って代表の野口さんと会ったのが最初でしたね。
谷口私もまずは野口さんと話をしたんですが、一生懸命真摯に事業の説明をしていただいたのが印象に残っています。非常に真っすぐな方だなと感じました。
清それは自分も感じました。体の大きな方なんですけど面談のはじめにすごく丁寧に頭を下げて名刺を渡されて……ものすごい腰の低い方だな。というのが第一印象です。その後いろいろ話をしたんですが、受け答えがシャープで非常に結論ファーストだったので、安心できる人だと思いましたね。
谷口野口さんの話を聞いて、事前に聞いていた通り本気でグローバルNo.1を目指してるなと感じられたことも参画を決めた理由の一つですね。プロダクトも見た時にモノがいいなと思ったことも加わって、自分が気に入ったプロダクトで世界と戦うってすごくいい、分かりやすい上に夢がある感じがしました。
清自分は今後の戦略などをいろいろな切り口で聞く中で、海外への事業展開は中途半端な覚悟ではできない、そこがどのくらい本気なのかをとにかく突き詰めて話を聞きました。そこで野口さんの本気でグローバルNo.1の会社にするという考えがぶれなかったんですよね。
谷口清さんが入社するかどうかという時に、二人で焼き鳥食べましたよね(笑)。
清そうそう、そこで初めて谷口さんとも深く話をしましたけど、話してて楽しいって思いましたよ。いずれ一緒に経営をしていく人とテンポや思考プロセスがマッチするのはすごく大事なこと。カジュアルな場でのやり取りでしたがすごくフィットするなと感じました。
谷口私も最初に話したときから今と変わらずフィット感はありましたね。もしこういうケースになった場合にこういうソリューションとかいいよね……など入社前なので仮想シミュレーションではありますが、具体的な話まで突っ込んでできた記憶があります。
ただあの時はまだ清さんが入社するか分からなかったのでどんな感じかなって思っていました。慎重に転職先を見ていた感じがしたので、入社しないこともありえるなと(笑)。
清慎重というのは、まさにそうですね(笑)。
自分にとって仕事は人生の中でもプライオリティが高いので、自分がやればやるだけ寄与度が高くなる環境で仕事をやっていきたい。外資系企業などの選択肢もあったのですがそれではどこか突き抜けない、そのキャリアの先の自分ってちょっとだけイケてるおじさんになるくらいだと感じたんですよね(笑)。
やるなら本気で勝ちに行くという想いがあって、特に海外展開の本気度合いはしつこく確認してました。その上で最後の決め手はやはり野口さんや谷口さんの本気度合いでしたね。
谷口その後取締役として経営を担うなかでは、お互い遠慮なく突っ込んで議論をする場面も多いですが、会社のためを思ってのことだと相互に理解しているし、その前のめりのスタンスを続けながら果たすべき役割を果たすことで会社成長に継続して寄与していきたいですね。
清同感ですね。それぞれ専門性が違う、日々の議論もお互いを尊重しながら行っていて、それを踏まえた適切な意思決定をしていく、そのバランスが取れていると思います。

コミットしていることは?
また、どのような組織を作っていきたいか?
谷口ミッションは会社のステージを上げるというと抽象的ですが、要は経営の一翼を担い企業価値を上げていくことですね。
企業価値を上げるため、売上や利益を上げていくなどの目標達成に資するのであれば、取締役として参画している以上は国内事業や海外事業やコーポレートなどドメイン関係なく会社全体からの視点で考えています。すなわち、取締役としてコミットすべきこととしては、会社が成長のためにやると決定したこと全部になると思いますね。
清自分も同じことを考えてますね。CGOという役割ですがあくまで取締役にプラスしての役割なので、グローバル業務全般を統括していくのは当たり前で、取締役として会社自体を大きく成長させることが自分もコミットしていることです。
会社で起こっていることは全てがつながっている。海外だけでも当然ダメだし、国内での成功が海外につながることも多い。
ただ、CGOとしても「GlobalシェアNo.1ブランド」という会社のMISSIONを背負っているのは自分だという意識も強く持っています。
谷口目指す組織像についてもよく取締役でも話をしていますが、自走型の組織を目指したいというのは取締役共通の意識ですよね。
清そうですね、そこをイメージしながら設定したTHE SPIRITSの「LEAN」「DEFINE」はすごくいいワードを決められたと思っています。
谷口同感です。そもそもLEANもDEFINEも普段仕事をする上では当たり前というか、社内外に対してこれが出来ていないとうまく仕事にならないと思っていますが、バルクオムはそのレベルをさらに高めていくというメッセージだと思います。
清LEANについて言えば、自分たちは新興企業で大手企業に対してリソースで圧倒的に負けている。その状況下でGlobal No.1への勝ち筋は?というと一つはスピードだと考えています。
スピーディーな意思決定から実行し、ファクト収集、問題点の洗い出しから課題設定、それに対しての打ち手。それをスピード感をもって繰り返すから急成長出来る。それがLEANの大事な要素ですね。
谷口LEANの解釈として大事なのは、とにかく早くやる、ではないということも大事ですね。何も考えずにがむしゃらに動き出しても結局遠回りすることもある。どんなアクションを行うかまずしっかり考えた上で、いざアクションを起こすときは、スピード感をもって実行するというのが肝要だと思います。
清DEFINEとも連動するところもありますよね。何をいつまでにどのように進めるかを明確にすることもDEFINE。だからこそその後の行動がスピードをもって進められると思います。
谷口そうですね。目的や手段など曖昧な状態の中で、ただスピード感だけあって「なんとなく」頑張ってます、みたいなのは、絶対にうまくいかない。私たちの事業は先行事例がなく不確実性が高いチャレンジも多いので、ゴールやプロセスをできる限り明瞭化しつつ、試行錯誤しながらも進化を重ねることが大切ですね。

求める人材像は?
谷口最後にバルクオムで一緒に働きたい人についてお話したいのですが、まず先ほども話したように各メンバーが自走する組織を目指したいので、上司からの指示ではなく、各メンバーが見える範囲で事業全体を見ながら戦略を考え実行していく。そんな組織になっていくことが必要だと思ってます。
清そうですね。自分はそのためにも一緒に働きたい人材としては、高い成長意欲、当事者意識、やり切る想い。この3つが大事だと思っているんです。
バルクオムはまだいろんなことが決まっている会社ではない。自分のやり方次第でいかようにも変えていける会社なので、その環境で自身も成長し続け、同時に成果を出すためにやり切る思いがある人が集まる組織になるといいですね。
谷口会社の魅力でもありますが、自分がやりたいと思ったことを自分次第でやることが出来る。自分の部署で投資が必要だったら、経済合理性を充分説明すれば勝ち取ることが出来る。誰もやったことのないことでも、私達は会社として合理性のあるアクションを否定する文化は無いと思っています。
その分、不確実性の高い状況下において今現在や将来の会社にとって有用だということを証明する必要はあるわけですけど、その繰り返しで事業も個人も双方成長していくことが出来ると思います。そこに楽しさを感じる人と一緒に働きたいですね。
清そういったスタンスを持っている人との仕事は刺激的で楽しいですよね。チームメンバーから思ってもみなかった視点の提案をされると自分も嬉しいですからね。年齢や経験に関わらずそういったものを持っている人が活躍している組織。それが自走する組織につながっていくのだと思っています。
